利き酒師あおい有紀さんに聞く IKKONの楽しみ方 第3回

プロに聞く、
器とお酒の新しい一献スタイル。

 

フリーアナウンサー・和酒コーディネーターとして
テレビ、ラジオなどで活躍中の利き酒師、
あおい有紀さんに、IKKONで広がる
日本酒の楽しみ方をご紹介いただくシリーズです。


 

――ところで、あおいさんはなぜ利き酒師になろうと思ったのでしょう。

 

もともと好奇心が旺盛なんです(笑)。二十歳になったとき、お酒ってどういうものなんだろうって。日本酒だけでなく、それこそビールからウイスキー、ブランデー、テキーラ、なんでも挑戦しました。大学時代にメキシコを旅行したとき、友人3人でテキーラを1本買って空けたのですが、すっきりカラっとしていて、日本で飲むのとは全然違ったんです。お酒というのはその土地の気候風土が生むものだということが、本当によくわかりました。それから、鹿児島で焼酎に出会ってハマったりもしました。

 

日本酒は学生時代から飲んでいましたが、十数年前に、酒蔵さんが企画した田植えや稲刈り、仕込みの体験に参加したことがきっかけで、もっと知りたいと思い勉強を始めました。

 

 

――福島の日本酒はいかがですか。

 

福島には、全国的に見ても非常にレベルの高い酒蔵がたくさんあります。特徴としては、フルーティさ・ジューシーさがあり、甘味・旨味も感じられるタイプが多いですね。若い女性にも人気ですし、日本酒デビューの方にもお勧めです。また、日本酒はちょっと苦手、という方にも試していただくと、みなさん「おいしいね!」とおっしゃって日本酒に対するイメージが変わるんですよ。私も大好きで、よくいただきます。

 

――今回、IKKONで試していただいた日本酒は、鈴木酒造さんのものです。大堀相馬焼の故郷である福島県浪江町にあった酒蔵さんですね。(東日本大震災後は山形県長井に移り、奇跡的に残っていた酵母を使って酒造りを続けておられます)

 

海、山、水、土、その土地の気候風土が醸し出したお酒と、おなじ自然が作り上げた器。どちらもその土地の食文化・伝統そのものです。地元のお酒を地元の器でいただくと、そういうつながりを感じることができるんですね。もちろん、現地に行って味わえたら最高ですが、旅行しなくてもそんなストーリーを体感できる機会がもっと増えるといいなと思います。

 

――ありがとうございました。

                                              

        (完)

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プロフィール

あおい有紀 / 和食コーディネーター

利き酒師、焼酎アドバイザーの資格を持ち、日本の食文化の魅力、

大切さを伝えていきたいと日々奮闘中。日本酒造青年協議会より
「酒サムライ」の称号を叙任。